3月3日(日)~3月10日(日)、料理を専攻する学生さんの研修旅行でイタリアの添乗に行ってきました。
今回の訪問都市は、フィレンツェ、ボローニャ、ヴェネツィアの3都市です。
関西空港を出発し、アムステルダムを経由してまず最初に訪れたのは花の都フィレンツェです。
フィレンツェはルネッサンス時代の雰囲気が今でも色濃く残り、街そのものが美術館の様な所です。
今回泊まったホテル『Croce di Marta』は有名観光地に徒歩圏内で行けるだけでなく、ホテルの玄関を1歩出るだけでフィレンツェの歴史と芸術を全身で感じてしまえるくらい、最高のロケーションです。
2日目、フィレンツェの観光の前に、斜塔で有名なピサを訪れました。
手前から、洗礼堂、本堂、鐘楼(斜塔)
ピサはアルノ川が運んできた土砂の上にある為地盤が弱いため、1173に建設が始まってから地上10mの2層目の建設に差し掛かっている頃には既に傾き始めていたと言います。
建築家たちは何とか策を講じましたが、最終的には4層目から上は角度を補正する様に工事を進めて1350年に完成しました。
高さは56m、屋上の中心点は本来あるべき点から何と4.5mもずれているそうです。
その後、卵農園『パオロ・パジーリ』へ。
イタリアのブランド卵で、特に卵黄にはコクがあり濃厚なのですが、こだわりの秘訣は鶏にヤギのミルクを大量に与えることだそうです。
温泉卵(写真は有りませんが)、目玉焼き、カルボナーラを試食させていただきました。
そのまま飲めてしまうくらいの美味しさでした。
3日目になり、ようやくフィレンツェの本格的な観光をしました。
フィレンツェを代表するのは、やはりウフィツィ美術館です。
幸運なことに、この日は無料で入場することが出来ました。
その代わり、予約は出来ないので朝早くにホテルを出発して並んで整理券をもらい、そこで指定された時間に入場するということになりました。
その後のスケジュールもあるのに、指定された時間は予定より遅い時間になったので、見どころのみを駆け足で見るというあわただしい見学となりました。これも無料入場の宿命なのでしょうか。
その後はアグリツーリズムでパスタ作り体験。
作ったパスタはトマトソースで頂きました。
午後はフィレンツェの街中をフリータイムを楽しまれていました。
夜のベッキオ橋
夜のシニョリア広場
中心地に宿泊したからこそ見られました。
フィレンツェでの3泊はこれで終わり、4日目は次の都市ボローニャへ。
その前に、エミリア・ロマーナ州にてイタリアを代表チーズ、パルミジャーノレッジャーノの工場見学へ行きました。
ここで熟成しているのですが、この積み上げられた様子は本島に息を飲むほどの迫力でした。
続いて、モデナのバルサミコ工場へ。
そして宿泊地は、美食の街ボローニャへ到着。
(※美食の街以外にも、ヨーロッパ最古のボロ―ニャ大学があることから、学芸都市とも言われています。)
ホテルは中心部まで1本道をまっすぐ15分ほど歩けば行ける『INTERNAZIONALE』です。
到着後は街歩きをしてきました。
市庁舎のある広場
この路地裏を散策するのも楽しいです。
また、日本でも『ボロネーゼ』として有名なラグーと呼ばれるミートソースのパスタの本場です。
夕食では迷わず頂きました。
お店はこちらです。
ラグー・アッラ・ボロネーゼ
こちらではきしめん状パスタ、タリアッテーレに和えています。
他にも3種のパスタ料理を少しずつ頂きました。
5日目は早朝にボローニャを出発し、水の都ヴェネツィアへ向かいました。
ヴェネツィアは元々海に連なるラグーン(潟)の上に築かれ、運河が縦横に走っていることから水の都と呼ばれる様になりました。
今でこそヴェネツィアを代表するゴンドラ遊覧ですが、かつては交通手段として欠かせないものでした。
今回も到着後は早速このゴンゴラ遊覧を楽しみました。
昼食は午後に研修を行うヴェネチア本島での料理学校にて頂いたのですが、この野菜のラザニアが珍しくて且つとても美味しかったです。
学校内もヴェネツィアらしい雰囲気でした。
研修後、宿泊はメストレなので電車で向かいます。
サンタルチア駅よりメストレまで8分で到着します。
メストレの駅にて下車後、すぐ目の前にある『HOTEL PLAZA 』にて宿泊。
本島内宿泊でなくても便利です。
6日目はヴェネット州の冬野菜であるラデッキオ農園を訪問し視察をしました。
その後、近くのレストランにてラディッキオを使った昼食を頂きました。
フォカッチャのトッピングにラディッキオ
ラデッキオのリゾットを目の前で作って頂きました。
午後はヴェネチア本島にてフリータイム。
リアルト橋周辺はいつも多くの人で賑わっています。
ホテルに帰る前のアペリティ―ボにて
この辺りはやはり海鮮が美味しいです。
メストレのホテル近くのレストランにて
ここでも海鮮が中心でした。
写真は有りませんが、本場イカ墨のスパゲティーも絶品でした。
そしていよいよ帰国です。
今回の3都市と工場や農園を訪れて感じたことは、改めて伝統の味や素材の味を大切にしているかを感じ取ることが出来ました。
イタリアで研修旅行を考えておられる方、単純に食に興味のある方でも是非お勧めしたいと思います。